BMW E39 M5 ウォーターポンプ等

欧州車は、車種を問わず早めのメンテナンスが寿命を延ばすコツ。
その中でも、メーカーがチューニングを施したクルマの代表格"BMWM5"
ノーマルエンジンで400psを絞り出すユニットの発熱量を考えると、水回りはしっかりと手入れをしたいものです。
オーナー様は、水回りの他に冷間時の異音を訴えておられました。

今回手入れをする水回りとベルト類を、車両の下側からのぞきました。
位置関係は、左上からウォーターポンプ・アイドラー プーリーオルタネーター左下からクランク・アイドラープーリー・パワステポンプ。
パワステポンプのプーリーに錆が付着しており、これが異音の原因の一つと判断しました。

パワステポンプのプーリーをよく見ると、左のボルトが 緩んでいました。
緩んだ原因は不明ですが、キチンと締め直し、他の2本のボルトも増し締めをしました。

作業場所を上から見た写真です。
エアホースははずしてあります。
VANOSに延びるオイルホースの下にサーモスタットが 入っています。

今回の作業に必要なパーツ。

ラジエターファンをはじめ、ベルト類を全てはずし、手が入る場所を確保します。

サーモスタットを取り外しました。

上がはずしたウォーターポンプ。
下が新しいウォーターポンプです。 はずしたものは、錆がライン状に付着しています。
おそらく、冷却水が少ない状態で一定期間乗らずに経過したものと判断しました。
オーナー様が訴える異音の原因のひとつと考えられます。

当然、ブロック側にも錆のラインが付着していました。

クランクオイルシールの状態は良好。
オイルのにじみは全くありません。

交換したアイドラープーリーとテンショナーです。
上がはずしたもので、下が新しいパーツ。 交換は、約7万キロが交換時期で、「シャラシャラ」音が出てきます。 アイドラープーリー内部のベアリングに挿入されているグリースが減ることと、ベアリングが痩せることが原因です。
また、油圧テンショナーのオイルが減り、テンションを維持出来ずにファンベルトが振れる量が多くなる為、注意が必要です。
分解作業と逆の手順で組み付けをします。 安心してBMWをはじめとした欧州車を維持する為、是非気に留めておきたいメンテナンスです。作業は随時承っております。お気軽にお問い合わせ下さい。

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