走行中の異音の原因は様々です。
ガタガタ音が出るものがあればキーキー鳴くものもあり、原因の究明には場合によっては時間がかかるケースもあります。
今回は、アルピナB6ツーリング。どこからともなく聞こえてくる「ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ」という異音が気になり、修理に持ち込まれました。
時間をかけて診断したところ、左リアのハブベアリングにガタが生じて、走行時に音を出していることが判明しました。
タイヤをはずし、ブレーキキャリパーを取り外します。
ハブに、ベアリングプーラーを取り付けます。 聞き慣れない名称の工具ですが、ガッチリ圧入されたハブを引き抜く際に使用する特殊工具です。
続いて、スライドハンマーを取り付けます。
スライドハンマーを勢いよく前後させ、ハブを引き抜きます。
目一杯前後を100回くらい繰り返します。クルマによっては、一輪で2時間くらいかかります。
ハブがはずれてベアリングが出て来ます。
パーキングブレーキを分解し、バックプレートをはずしてドライブシャフトのスプラインを露出。
スプラインは錆びているので、清掃します。
プレスを使用して、ハブベアリングを入れ替えます。
ハブベアリングを入替え、バックプレートを取付。
元通りに車体に取り付けて作業完了。
以上で作業完了。 原因の特定が難しい異音の修理でした。